年々介護士の需要が高まる
団塊世代が75歳以上へ
厚生労働省の「介護保険事業状況報告」には、介護保険の給付額が掲載されています。給付された介護保険の費用は年々増えており、年間10兆円前後まで膨れ上がっています。ここ数年は毎年5000億円ほどのペースで介護保険費用が増えています。さらに、2020年に入ると第一次ベビーブーマーと呼ばれる団塊世代が75歳に突入していきます。すると一気に介護保険費用が増加することが予想され、2020年の介護保険、さらに福祉関係の市場規模は20兆円になるとも言われています。
予算の規模が増えるとともに、実際に介護を担当する介護職員の需要も年々増加しています。2020年以降のことを考えると、現在の介護職員150万人から100万人増の250万人の介護職員の数が必要になりそうだと予想されています。
介護職員の管理職へ
現在介護職で働いている人は、団塊世代が要介護状態になる2020年以降は、リーダーや管理職、頼れるベテラン介護職員として活躍することを期待されています。現在は介護職を巡る労働環境が恵まれている状況ではないと言わざるを得ません。賃金が他の職種に比べて安く、その割に労働が激務という現場が多いからです。現在の状況だけを見ると、悲観的になり離職を考えてしまうかもしれません。しかし、介護職員の将来性まで考えると、もう少し続けてみようと思えるようになるかもしれません。また、現在勤めている職場に不満がある場合は離職を考えるのではなく、違う介護施設への転職を考えてみるのもおすすめです。介護職全体の労働環境が悪いというイメージが強いため、環境が悪い職場で働き始めても「こんなものか」とあきらめてしまうかもしれません。しかし、もっと労働環境が良く、働きやすく、スキルアップが望める職場が他にあるかもしれません。できるだけ働きやすくキャリア形成がしやすい職場で力を蓄え、本格的な介護時代に備えてみるという選択肢もあるでしょう。
介護専用転職サイトがおすすめ
現在の職場に不満があり、なおかつ介護職にとどまりたいと思っている人は、ぜひ次の介護施設など転職先の職場を探してみましょう。その時には「転職サイト」を利用することをおすすめします。転職サイトはネット上に存在する、転職サポートサービスを行っているサイトです。専門のキャリアコンサルタントが転職希望者の転職先への希望条件を聞き、その条件に見合った職場を紹介してくれます。介護職を続けながら転職を希望する人は「介護職専用の転職サイト」を利用すると良いでしょう。介護職、介護業界に特化した転職サイトなので、ここでしか見られない非公開の求人案件を見ることができるかもしれません。キャリアコンサルタントも介護業界に精通しているスタッフが中心になっていますので、介護職ならではの悩み、または希望する条件についての理解度も高いでしょう。すべてのサイトは無料で利用できますので、まずは登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。
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介護士の仕事と役割とは?
介護が必要な高齢者が増えると、介護士の需要が大きくなります。「介護福祉士」という国家資格を持つ介護士や、「ホームヘルパー」などの公的資格を取得した介護職員の役割も増えています。まず食事や入浴、移動などの補助をする「身体介護」が仕事の中心になります。また、在宅介護を受けている人の買い物や洗濯、掃除などを代行する「生活援助」という仕事もあります。同時に家族へのサポートも仕事の一つになります。地域社会から孤立しがちな介護利用者とのパイプになることも大切です。
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